福岡伸一の卓見


なんとなくブログに気持ちが向かわなくて、ひと月も更新を空けてしまった。こういう時もあるってことだね。再開にあたって、今月最初で最後の備忘録。

日経朝刊終面に美術批評のコーナーがあるが、いま連載中なのが福岡伸一「動的な美」。生物学者らしい観点で絵画を読み解いているのだけど、とくに感心したのが昨日掲載された、フェルメールの「二人の紳士と女」についての一文。

作品は、いかにもフェルメールらしく、画面左から淡い光が入り込んでいる部屋の中の光景。片隅に一人の紳士がテーブルに頬杖をつき、もう一人の紳士が女性の手を取ってなにやら口説いているような様子。

福岡伸一はこの二人の紳士を同一人物を見なしているのだ。つまり、ひとつの画面に、二つの時間が同居しているということね。科学的な態度としては、仮説、ということなのだろうけど、卓見だと思う。

今日はここまで。ゆっくりブログに復帰します。

by naomemo | 2011-08-31 09:20