ヘレン・トーマスの引退


今朝のHHKBSで知ったんだけど、辛口コラムニストとして知られたヘレン・トーマス(89歳)が、ユダヤ民族に対する行き過ぎた発言を非難され、引退することになった。

発言の趣旨はこうだ。Jews should "get the hell out of Palestine" and "go home" to Poland, Germany, America and "everywhere else." ユダヤ人はパレスチナから出て行きなさい。そして、ポーランドでも、ドイツでも、アメリカでも、どこでもいいから祖国へ帰りなさい。

「パレスチナから出て行きなさい」というところまでは良いけど、あとがマズかったね。彼らにhome=祖国はないのだから。土地を保有することを許されなかった流浪の民に向かって、その発言はなかった。なにしろ、彼らは、土地を保有できなかったがゆえに、金融、芸能、運輸などの「荒れ野」を「沃野」に転換する努力を重ねてきた民族でもあるのだから。

でも、こうも思う。ニューヨークの金融街に対する庶民の反感の水位が、抑制できないほど上がって来ているのかも知れない。なにか危険な匂いがするね。ま、ヘレン・トマースは、中東レバノン出身だから、もともと反ユダヤ的だったのかも知れないけれどね。

ちなみに、流浪の民ユダヤ人が、さまざまな差別を乗り越えて、初めてどうにか安住できることになった土地は、きっと多民族国家アメリカだったのだろうね。

それにしても、イスラエル、パレスチナの問題に、解決の道はあるのだろうか。

by naomemo | 2010-06-08 08:13