内山高志の初防衛戦を観た


強いボクサーが出て来たという噂は耳にしていた。内山高志。でも、30歳。ちょっと年齢がいってるけど、どうなんだろうと思っていた。しかし、そんな心配などまったくの杞憂だった。

昨日、晩ご飯前にビールを飲みながらTVのチャンネルをサーフ(?)していたら、ちょうどボクシングの試合が始まるところだった。そのまま観ていたら登場してきたのが、その内山高志だったのだ。これは幸運という他ない。

驚いたのは、これからスパーリングでも始まるの?と思われるほど、彼の身体の周りには落ち着いたオーラが漂っていたこと。レフリーが二人のボクサーを呼んで、ルールを伝える。二人がそれぞれのコーナーに別れてしばらくして、ゴングが鳴った。

内山の軽やかでしっかりしたフットワーク。ときおり繰り出すジャブ、ボディへのアタック。無駄な動きがない。相手のパンチをとにかく食わない。上背もリーチもかなり違うのだけど、まったく気にしていないように見える。自分の距離を一定に保って動いている。じつに沈着、そして冷静。こんなボクサーを観たのは、ひょっとしたら初めてかも知れない。

5回に一発アッパーを食らった。初めて食らったパンチじゃなかったかな。6回に入っても、冷静に一定の距離を保ち、ときおり鋭く詰めては、ボディへ、顔面へパンチを繰り出す。結末は呆気なかった。テンプルへの右フック一発で、ジ・エンド。

試合後のインタビューも冷静そのもの。信じ難いほどの冷静さ。いまちょっとだけ走ってきましたというくらいに。

ようやく日本にも現れた、心技体がきっちり揃った大人のボクサー、内山高志。いっぺんにファンになってしまった。試合終了後、ツイッターで呟いたら、すぐに反応があったよ。ほんとに心の強いボクサーである。注目すべし。

by naomemo | 2010-05-18 07:52