今週の一枚:フランツ・シューベルト「ザ・グレイト」


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シューベルトといえば、「歌曲の王」として知られています。生前からそうだったようです。マイナー・ポエトと見られていたということなんでしょうね。もっとも有名な交響曲からして、「未完成」だしね。

それを否定するつもりはありません。でも、たぶん、シューベルトって、生前から歌曲くらいしか演奏されなかったんだろうね。弦楽四重奏にしろ、交響曲にしろ、コンサートホールで演奏されることなど、ほとんどなかったんじゃないかな。彼の交響曲集なんかを聴いていると、そんな思いが強くなる。

ことに、最後の交響曲として知られる「ザ・グレイト」の素晴らしさ。トータル1時間近くあるけれど、美しいメロディとエキゾチックなリズムが頻繁に登場して、まるで色鮮やかに編み込まれたタペストリーを見ているようです。というより万華鏡かな。いっこうに飽きることがない。

こんなにも神秘的な音楽があるものだろうか。僕は、ひそかに、数ある交響曲のなかの最高峰なんではないかと思っているくらいです。

by naomemo | 2009-12-04 09:02