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今朝は、先日NHKニュース番組で知ったこと。メモです。

米国では、南部と中西部の経済不況が深刻なんだとか。失業率が高く、つまり仕事にありつけない白人たちが増加し、フラストレーションが溜まりに溜まり、そのエネルギーが捌け口を求めてヒスパニック移民たちに向かい、ついに排斥運動に発展しつつあるんだとか。

実際には、ゴミ収集、農業、酪農などの過酷な労働は白人たちは嫌がって就かず、つまりヒスパニックで保たれているらしい。それなのに、ヒスパニック移民たちが自分たちの仕事を奪っているという思い込みがムクムク育ちつつあるということだね。

現在の不況がイラク・アフガニスタン問題の後遺症、金融・不動産バブル崩壊の後遺症だということくらい分かりそうなものだが、冷静に判断できる段階はとうに過ぎ去っているということなのだろう。昨年観た映画「扉をたたく人」にも、この米国の移民問題が扱われていたっけ。

それにしても、よく考えてみると、もともと米国は移民社会そのものなのに、移民を排斥しようという動きが高まっているのは、自分たちの否定につながることじゃないのかな。アイデンティティの危機。米国社会は想像以上に大きな岐路に立っているのかも知れない。

経済指標からは見えてこない現実がここにあるね。

by naomemo | 2010-10-04 09:15

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以前ここでも取り上げたけれど、やっぱり「ザ・コーブ」の影響が出てきた模様。太地町のイルカ漁に対して、国内からも抗議が殺到しているらしい。こういうのは、見ていて、ちょっと辛い。もう少し、あとさきを考えて欲しいものだ。

動物愛護の精神も分からないわけじゃないけれど、行き過ぎると、かえって仇になりかねない。米国映画「ザ・コーブ」は、政治的プロパガンダの匂いが強い。まっとうなドキュメンタリー映画とは考えない方がいい。そもそも食文化というのは、民族や地域によって相違があるものだ。その文化的な違いを無視した一方的な主張には、一定の距離をおくのが大人の対応だと思う。

そういえば、ダニー・ボイル監督作品に、動物愛護がもたらす問題を皮肉たっぷりに取り上げた「28日後…」ってのがあった。ゾンビ映画なんだけど、けっこう文明批評的な視点があって面白い。



by naomemo | 2010-03-29 08:03 | シネマパラダイス


一昨日、米国アカデミー映画賞でドキュメンタリー賞を受賞した「ザ・コーブ」の話題に触れたけど、今日は中国批判のニュース。

フランスの公共テレビ局フランス2が、「犬を食べる」という中国の食習慣を批判的に取り上げたそうだ。ザ・コーブが、和歌山県太地町のイルカ漁を批判的に取り上げたのと、おなじ匂いを感じる。どうも自分たちの立ち位置が正しくて、アジアや中東の「遅れた地域」はヘンだよ、という視線を感じる。相手が新興大国中国ということで、控え目な批判のようだけどさ。

それにしても、彼らは、環境問題では一貫して「生物多様性」という表現を声高に使ってるんじゃなかったっけ?

アジア景気の立ち直りが比較的早いのに比べ、欧米の景気がいっこうに改善されていないという環境が、こうしたアジア批判の背後に見え隠れしているような気がしないでもない。内側の批判を、外側に向けることで、内側のガス抜きをする。社会が不安定になると、この手のことがよく起きることは、過去の歴史が教えてくれている。

太地町のイルカ漁法も、たしかに、もう曲がり角に来ているのかも知れない。けれど、「ザ・コーブ」の日本公開が迫ってくると過熱するであろう報道に、あまり振り回されないようにしたいものだね。

by naomemo | 2010-03-11 08:47


イラクで爆弾処理に当たる兵士たちを描いた「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグローが、米国アカデミー賞監督賞を受賞した。前評判通りの結果という感じか。米国アカデミー賞で女性監督が受賞するのは、史上初だとか。「とうとうその時が来た」と言えるのかも知れないけれど、「ずいぶん遅れてるよね」という言い方もできる。ちなみに「ハート・ロッカー」は、監督賞、作品賞、脚本賞など6部門で栄冠に輝いた。

それより昨晩の授賞式ダイジェストを観てて気になったのが、和歌山県太地町のイルカ漁を痛烈に批判したドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」。食文化の違いが根っこにあるのだけれど、いまは世界的に経済状況が悪く社会不安が高まっている状況。なんだか、あぶない雰囲気。ほんの少し映像が紹介されていたが、プロパガンダの匂いが強い感じ。しかし、あの映像のインパクトは大きい。予備知識もなく、あの映像を見せられたら、「日本人って残酷な未開人だね」と思い込む人も出てくるだろうな。

この問題は相当燃え上がる可能性が濃厚だね。クジラ問題、クロマグロ問題、トヨタ問題、そして今回のイルカ問題と、どうも悪いことが重なっている。残念だけど、どこもかしこも余裕を無くしてるね。

そういうわたしも、今日は余裕がないので、これにて。

by naomemo | 2010-03-09 08:30 | ノン・カテゴリー


トヨタのリコール問題に、以前、「里山のリスクヘッジ」という切り口で触れたことがある。その後どうなっていくのか、ときどきニュースを追っていたんだけど、ここにきてトヨタ車の不具合問題は一気に燃え上がって、なにやら危ない雰囲気になってきたね。

なにが危ないかって、このまま行くとヒステリックな排斥運動にまで発展しかねない気がするからだよね。トヨタの対応のまずさに問題はあったにせよ、いっこうに改善しない経済や生活に対する憤懣が米国内に溜まりにたまっていることが背景にあるように見える。その憤懣のエネルギーが捌け口を求めて暴発しかけている感じ。この先、なにが起きても不思議じゃないかも。

少し話しが飛ぶけど、先日、米国内で国債が人気化しているという記事があった。最初、どうして?と疑問に思ったけど、考えてみれば米国内では昨年一年間だけで地方銀行が100行ほど倒産しているのだった。「ニューノーマル(新たな普通)」なんていう言葉が聞こえてくるし、貯蓄率も上がり始めているということだけど、貯蓄する先が銀行では不安、ということなのかな。それで、行き場を失った庶民の貯蓄が国債へ流れ込んでいるんだとしたら、それもまた怖い話だ。最近、「米国債バブル」なんて言葉が聞こえるけど、そういうことも関係してるんだろうね、きっと。それくらい、いまの米国内に渦巻く不安や不信は根深いということか。

ここまで書いてきて、例のタイガー・ウッズの女性問題に対する米国マスコミの過剰なバッシングも、同一線上にあることかも、と思えてきた。なにやら社会全体が煮えたぎった鍋のようになってる感じ。オバマ政権が、金融規制、富裕層への増税に舵を切りつつあるのは、必然なんだろうね。

それにしても、トヨタは状況認識がちょっと甘いかも。

by naomemo | 2010-02-04 08:43 | ノン・カテゴリー


日本の戦後を象徴する企業のひとつだった日航の株価が、会社更生法適用申請後、ついに1円を付けた。2月20日の上場廃止とともに、株価はゼロ円になるらしい。現在の日航株は、紙くずになるわけだ。株主責任を明確にするべく100%減資を行うため、と説明されている。

先日あらためて知って驚いたんだけど、空港って、日本国内だけで100ほどもあるんだよね。都道府県の数の倍にもなる。誰がどう考えたって、こんなに必要なわけないし、長いこと赤字垂れ流しの状態になっているだろうことは容易に想像がつく。いまさらだけど、日航の経営はこの問題と不可分だよね。こんなことになった責任の多くは、こうした計画を誘導した政官財にあるのだろうけど、でも、おそらく誘致運動を展開した地元にもあるんじゃないのかな。

どちらも後先のことを考えていない。だって、後先を考えていたら、こんなに多くの空港が出来てるわけないよね。なるべくしてなった、ということだろうね、これは。だから、日本人全体に責任があるってことになるんじゃないかな。みんなが安易に便利さを求めてきた結果、大きなツケを払うことになりましたね。しばらく空港の閉鎖が続くことになるのかもね。

これから民主党はどうなるか分からないけど、でも、少なくとも日航は、ちゃんと生まれ変わって欲しいものです。新しい経営陣、なんとなくよさげじゃないですか。ぜひ再生して貰いたい。なんだか、がんばれ、がんばれ、と言いたい気持ちになってるんだよね。

by naomemo | 2010-02-02 09:00 | ノン・カテゴリー

夏時間はいつから


寒さが厳しいと、布団から出るのが辛い。でも、このところ寒さが弛んでいるおかげで、朝起きるのがラクだ。きっとすぐにまた寒くなるんだろうけど、今年はいつ頃から「勝手に夏時間」を始めようかな、なんて妄想している。まだ、ちと気が早いことは分かってるんだけどね。

さっきウィキペディアでサマータイムのページを読んで初めて知ったんだけど、日本でも敗戦後の1948年(昭和23年)から 51 年までの間、サマータイムを導入してたんだね。日本は45年から52年まで、連合国軍(実質的には米国)の占領下にあったわけだから、その間だけサマータイムが導入されてたってことになる。

ここまで書いてきて、そうだよねえ、日本って、戦後7年間も米国の占領下にあったんだよねえって、あらためて確認することになった。おっと、話題が本線から外れちゃいそうだから、急いでサマータイムに戻そう。

サマータイムなんていうと、まず、ガーシュインの美しい楽曲を思い出してしまうんだけど、制度としてのサマータイムに叙情性はない。最初に導入されたのは、第一次世界大戦中の1916年、ドイツとイギリスが採用したのが始まりのようで、省エネルギーが目的ってことだ。その後、採用、廃止、まだら模様になるようだけど、現在は、夏の日照時間の長い欧米諸国で一般化している。

でも、ドイツやロシアでは廃止が検討されているそうな。冷房が一般家庭に普及している現在では、サマータイム制度に省エネ効果はあまり期待できなくなったから、そして春と秋の切り替え時期に体調を崩す人が多いから、という。なんと、心筋梗塞で亡くなる人もいるらしい。

起床と就寝は毎日の習慣のようなものだから、わずか1時間のこととはいえ、その年その年の寒暖とは無関係に、制度だからと、ある日を境に変更するのは身体によくないのかも知れない。じわじわがいいということなら、僕も今年は早めにゆっくり起床時間をずらして行こうと思う。春になって、「勝手に夏時間」への移行もスムーズにいったら、早朝の30分スロージョグなんて、気持ちいいだろうね。

さて。今朝、「はじめての金読本」更新しましたよん。見てね。こちらは、七十歳、八十歳のおばあちゃんが読んで分かるようにと、いろいろ思い巡らせながら、ゆっくり取り組んでいます。二つのブログを並行してやるのは、なかなか大変だけど、始めちゃった以上ちゃんとやりますよ。

by naomemo | 2010-01-21 09:15


今朝の日経一面に「国債44兆円以下 壁高く」とある。どうにも不思議でならない。壁が高いというのも妙だけど、こういう論理だと、44超円以下に抑えられれば問題ないように映りかねないよね。

今年の歳入は、税収37兆円、税外収入10兆円、合計47兆円とある。本来は、この範囲内で国を運営しなくてはならないはずだ。ところが44兆円もの新規国債を発行、つまり借金してもまだ足りないだろうと言っている。しかも国債発行残高は今年度末で600兆円にのぼるという。これって、大雑把にいえば、年収1000万円の家庭が、現在1億5000万円の借金を抱えた状態であるにもかかわらず、2000万円以上の生活をしているのと同じことだよね。

民主党政権は、4年間は消費税を上げないと言っている。でも、税収を上げずにこのまま進めば、毎年50兆円近い借金(新規国債)が積み上がる。崖っぷちにあるんじゃなかろうか。「見える化」でコツコツ予算削減にトライするのもいいだろうけど、もっと荒療治が必要と思う。ひとつの方法は、キャップ制を導入して年間の歳出の上限を50兆円と決め、それを各省で分配する。だって、それしか歳入がないんだから。もうひとつの方法は、消費税アップ。必要になると想定される歳出に届くまで上げる。

常識的な対策は、歳入を上げるか、歳出を下げるか、両方同時に進めるか、この3つなのだから。このままだと、長期金利が上がって、将来的に歳出に占める借金返済はさらに増えるんじゃないの?そうなったら、さらに国債を発行しなくてはならなくなるよね。まさに火だるま。ほんと、どうするんだろう。

いまの財政状態をきちんと説明し、予想されるシナリオを提示し、消費税導入によるメリットとデメリットも整理して、消費税アップの合意形成をする他ないと思うんだけどなあ。そんな政治決断はできないという現実的な見方もあるけれど、やるしかないんだと思う。今日は、一市民としての、素朴な疑問でした。

by naomemo | 2009-12-09 09:15

金と千両みかん

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古典落語に「千両みかん」という演目があります。暑い夏、大店の若旦那が急に患い、明日をも知れぬ重病になるのだけれど、医者の見立てによれば、気の病だという。なにを思い煩っているのかと父親の旦那がいくら尋ねても、ラチがあかない…。

そこで、気心の知れた番頭さんが呼ばれ、若旦那から患いの種を聞き出すことに。ここまでは、ほとんど「崇徳院」と同じような展開なんだけど、ここから先がちと異なる。恋慕う相手というのは、どこそこのお嬢さんじゃなくて、先の暮れに紀州で巡りあった、ハリがあって、ツヤツヤしてて、瑞々しくて、香りのいい「みかん」だというのだ。番頭さん、思わず吹き出しながら、後先を考えず、手に入れてきましょうと安請け合いをしてしまう。

いまでこそ品種改良やら特殊な栽培方法で作られたみかんはあるのだろうけれど、この演目は江戸中期に出来上がったもの。しかも時節は夏の土用と来ている。みかんなど、容易に手に入るものでもない。けれど、そこは落語のお噺、あちこち脚を棒にして探しまわってみると、ある問屋の蔵の奥に、1個だけ腐らずに残っている。値段を聞けば、千両だという。まさか。でも、大店の旦那は、息子の命が助かるなら、千両など安いものよ、と。

みかんを、ひとふさずつ、おいしそうに食べる若旦那を眺めながら、番頭さんは考え込んでしまう。将来「のれんわけ」される時にいただける支度金は、はて、さて、三十両だろうか、五十両だろうか。ところがいま目の前にある「みかん」は、ひとふさが百両。番頭さん、何を勘違いしたか、欲に目がくらんだか、「父さんと母さんに」と若旦那が残したふたふさを、ガバと掴んで逃げ出してしまう。

ほんと、バカバカしいお噺なんだけれど、でも笑ってばかりもいられません。これ、いま、実際に世界の金市場で起きつつあることに似ているんですね。桁違いのマネーを運用しているファンドや欧米の富裕層は、いわば大店の旦那です。大量に増発されて価値がどんどん薄まっている通貨の現状を前にして、彼らは、全世界の地上在庫がプール3杯半ほどしかない金の現在の価格をどう見ているでしょうか。

だって、みかん一個が千両ですよ。それを安い物だという旦那がいるんです。これはもちろん落語なんだけれど、おなじ人間の考えること、実際にあっても不思議じゃありません。その結果、下手をすると、数年後、金には、信じられないような高値がつく可能性だってないとは言えません。もちろんバブルの果てのことに違いないだろうけど、その時になって冷静じゃいられなくなるのは果たしてこの番頭さんだけと言い切れるだろうか。

画像出典:
http://www.mikanfarm.com/hinnsyu/kuradasi/kuradasi.html

by naomemo | 2009-11-26 08:33 | 音楽から落語まで

ちょっとした疑問です


昨日の日経朝刊「きょうのことば」に、「モーダルシフト」ってコトバが取り上げられていました。それによれば、人一人を1キロメートル運ぶ際に出るCO2排出量では、鉄道は自動車の約九分の一だという。

この九分の一という数値の根拠はよく分らないけど、もうずいぶん前から、燃料価格高騰への対策として、またCO2排出抑制への対策として、鉄道輸送が見直されつつある。陸上の移動交通手段は、馬や馬車から鉄道やバスへ、二輪や四輪の自動車やトラックへ、そしてふたたび鉄道やバスなどに目が向き始めているってことだね。最近はクルマを欲しがらない若者も増えつつあるし。

そういえば、これまで自動車のセールスポイントのひとつに「静粛性」というものがあった。高級車ほど静粛性ってやつが求められてきたわけだけど、ハイブリッド車や電気自動車では「静粛すぎる」ことが歩行者や自転車の安全を損なうということで、わざわざ音を出す仕組みの導入が始まっていたりもする。

なんだかトラックを一周して戻ってきたような印象。基準が変わる時代ってことでもあるのかな。

とはいえ、いくら環境に良いからといって、まさか江戸時代や明治時代のように駕篭や人力車に頼るわけにもいかない。便利な自動車に頼りすぎず、路面電車やら地下鉄やらバスなどの公共交通をもっと利用して、できるだけ自分の脚で歩く。このあたりが、ほどほどの現実解なんでしょうね。ちょっとの不便を受け入れて、時間やらプロセスをゆっくり楽しむ余裕を持つっていうかさ。そんな悠長な、って非難が聞こえてきそうだけど…。

それはそれとして、いま、ふと思ったんだけど、新幹線の料金って高すぎませんか。大勢の人間を載せて移動しているわけだから、一人当たりのCO2排出量が削減できるだけじゃなく、料金だって本来はもっと安くできるんじゃないのかな。そもそも自動車で移動するより鉄道で移動する方がコストがかかるっていうのは、なにかヘンな気がするけどね。

高速道路通行料金の無料化はCO2排出量の増大につながる可能性大だけど、新幹線料金の値下げは問題ないと思う。航空行政への遠慮でもあるのだろうか。よく分らないのだけれど、ちょっとした疑問です。

by naomemo | 2009-11-25 08:46