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昼はハリウッドのスタントドライバー。そして夜は強盗の逃走を請け負うドライバー。昼と夜が「ドライブ」という行為でリンクしている。どちらにも感情が入る余地はないように見える。

そのクールで孤独な男を演じているのは、ライアン・ゴズリングというカナダ出身の俳優。カッコいいのだ、こいつが。

けれど、なぜかいつも口に楊枝をくわえている。どういう暗示だろう?と思いつつスクリーンを見つめていて浮かんだイメージは、「木枯し紋次郎」。「あっしには関わりのねえこって」などとは言わないけれど、そんな雰囲気を醸し出しつつ、やはり関わって行くんだよ。ひょっとしたら監督が熱烈な紋次郎ファンなのかも知れない。

つまり、クールで孤独な魂が、あることをきっかけに変貌することになるわけだ。ライアン・ゴズリング演じるドライバーの場合、それは同じアパートに済む母子との出会いだった。

クールで孤独な魂は少しづつ発熱していく。

孤独な魂が孤独であるうちは保たれていたバランスが、その出会いを契機にゆっくり崩れ始める。いつのまにか口の楊枝も消える。そして昼の重力が増すごとに、夜の重力も増して来る。深いね。脚本のチカラを感じる。

やがて彼女の夫が刑務所から出所してくる。その夫の背後には、大きな闇が広がっている。闇は次第に成長し、孤独なドライバーを飲み込んで行く。

激しい暴力のシーンがある。たっぷりと血が流れる。

若く美しい母親役を演じているのはキャリー・マリガン。「17歳の肖像」から観ているけれど、だんだんチャーミングになって行くね、彼女は。あ、違うな、「プライドと偏見」にも出演してたようなので、その時から観てることになる。

監督はデンマーク生まれのニコラス・ウィンディング・レフン。ライアン・ゴズリングとキャリー・マリガンがお気に入りになったようで、それぞれを起用した新作の準備に取りかかっているらしい。楽しみだ。

ドライヴの予告編はこちら。




by naomemo | 2012-04-10 17:19 | シネマパラダイス