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先日、ケーブルTVの番組表をなにげに見ていたら、時代劇専門チャンネルで終日、鬼平犯科帳シリーズを放映することを知った。西尾忠久さんのような特別な存在は別としても、昔から鬼平には絶大なファンがいることは知っている。だから鬼平には興味はあったが、これまで一度も観たこともなければ読んだこともなかった。でも、その日はなぜか観てみたい気分になって、一気に録画してコツコツと観た。そのうちに文春文庫に手が伸びるかも。

でも、今日のメモは、鬼平そのものじゃありません。TVドラマのエンディングで流れる曲が、じつにかっこいいと思ったのだ。すぐさま、その曲が入ったアルバムをアマゾンでポチッ。翌々日には手元に届いた。

いまさらなんだよって気がしないでもないけれど、このジプシー・キングスの「インスピレーション」という曲は、なぜこれほど鬼平ドラマにぴったんこなんだろうか。小気味の良いリズムの奥にある悲しみみたいなものが、マッチしてるのかな。とにもかくにも、ただいま朝焼けランのお伴になっています。まさにヘビー・ローテーション。

ちなみに、ジプシー・キングスは、先日このブログで取り上げたフランスのロマのグループ。いまさらなんだけど、いまだからこそ、でもあるのだよね。

さて、昨日、10月17日開催予定のタートル・マラソン@荒川のナンバーカードが届いた。ウキウキ気分と、ドキドキ気分が、微妙に入り混じってる。これだけ走ってきたから大丈夫という自信と、ほんとに完走できるんだろうかという不安が、くるくる入れ替わる。とても新鮮な気分です。

by naomemo | 2010-09-28 08:38 | 音楽から落語まで

トルストイ最後の旅

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僕が抱いているトルストイという作家のイメージは、「生前から世界的な人気を誇った作家」「まるきり健全な精神を持った作家」、というものだ。それ以上でも、それ以下でもない。ただし急いで断っておきますが、「戦争と平和」にしろ、「アンナ・カレーニナ」にしろ、「復活」にしろ、彼の作品はこれまで一冊も読んだことがない。つまり、これまでほとんど興味がなかったのだ。だから、じつに当てにならないいい加減なイメージです。

でも、晩年、長年連れ添った妻ソフィアとの諍いに愛想が尽きて家出し、そのまま野垂れ死んだというエピソードを聞いて、俄然、興味が湧いてきた。それまで漠然と抱いていたイメージと強烈に食い違っている!面白いじゃないか。若い時ならいざ知らず、80歳を過ぎてから家出する男って、あるいはその妻って、どんなもんなのだろう?

何から読んでみようかなと思ってたところ、彼の晩年にスポットを当てた映画作品「終着駅ートルストイ最後の旅」が公開された。まさに僥倖。先日、さっそく観に行ってきました。

でも、正直に言うと、よく分からなかった。いや、この言い方は正確じゃないね。なにが描かれているか、よく分かりますよ。でも、いっこうに感動はやってこなかった。最後まで、気持ちが沸き立つことはなかった。ソフィア役のヘレン・ミレンもいいし、トルストイ役のクリストファー・プラマーもいい。だけど、いまいちだった。たぶん、脚本が独りよがりなんじゃないかと思った。満たされなかったので、そのうちに、なにか一冊、読んでみようと思う。

ま、でも、じつに横着で可愛いヘレン・ミレンを堪能できたから、それはそれで良かったけどね。役者は映画の身体なんだな。

さて、ようやく涼しくなってきたね。ランナーたちが待ちに待った季節の到来です。僕も、今朝走って、ちょうど100キロに到達。いまのところ今月は180キロのペース。もう少し延ばしたい気持ちがないわけじゃないけど、ま、欲張らず楽しもうと思う。



by naomemo | 2010-09-17 08:52


80年代に、「規制緩和=自由化」を旗印に、英国経済は蘇った。国の方針として、金融と不動産に産業を特化することで、突破口を切り開いたと聞く。鉄の女サッチャー首相の時代だ。ちなみに当時の米国大統領はロナルド・レーガン。そして日本の首相は中曽根康弘。あくまでも結果論だけど、この時代にバブルの種がバラまかれたことになる。なぜ日本だけが早々と落ちこぼれたのか、それは分からない。いまもって謎だ。でも、早く潰れて良かったんじゃないかと思う、いまとなってみれば。

その英国も、今回の世界的な金融・不動産バブルの崩壊を受けて、大きなダメージを受けているようだ。なにしろ、英国の2大産業が、もろにバブル崩壊の憂き目を見ているわけだから当然だろう。そして、ついに、英国の地方都市に「シャッター通り」現象がお目見えしているんだとか。日本が歩んだ道を、英国も歩み始めている。バブル期が長かった分だけ、日本より、さらにキツいことになるだろうけどね。

おそらく米国も早晩そうなるだろう。もちろん欧州の避暑地とも言われるスペインもそうなるだろう。これから同時多発的に見られるようになるだろうから、まだまだ当分、景気は良くならない、と言わざるを得ないだろうなあ。キッツイけど、自分たちの蒔いた種なんだから仕方ない。

夜明けはまだ来ない。いや、ここからは経済の話じゃない。今朝も4時から1時間走って自宅に戻ったけど、まだ夜の帳は降りていた。走っている時に日の出を拝めなくなるのは、ちと寂しいけど、仕方ないな。

タートル・マラソン@荒川デビューまであと37日。そろそろ休日にハーフを走ろうかと思っている。


by naomemo | 2010-09-10 08:23


この問題は前から気になっている。どの問題かといえば、世界的に広がりつつある排斥運動である。

911以降、ドイツやフランスでは、自ら受け入れた移民への対応が厳しくなっている。とくにフランスでは、イスラム女性のヴェールを禁止したり、ロマに対する露骨な嫌がらせが横行し始めている。往時のユダヤ差別のように発展しなければいいのだけれど…。

そして今朝のNHKBSニュースによれば、フロリダ在住のジョーンズ牧師が、コーラン消却計画を市民に呼びかけているという。焚書を唆しているのだ。当然のことながら、英国BBCやカタール・アルジャジーラが取り上げて猛反発している。

「規制緩和」「自由化」「官から民へ」を合言葉に80年代から始まった新自由主義経済が、限りない格差を生んだところで世界バブルが崩壊した。行き場を失った民衆の憤懣は、これまで例えばトヨタ自動車に向かったりしていたが、ついに宗教と民族に向かいつつある感じ。

為替の世界でも自国通貨安へ誘導する国が増えて来たし。どうも保護主義が社会全体に台頭しつつあるように見える。保護主義は差別や排斥を助長するから、要注意だね。

さて、今朝は台風一過、とても涼しかった。これだけ涼しいと、気持ちよく走れる。スピードを出しても、なんとか最後まで持ちこたえられる。土日はまた暑くなるらしいけど、来週から涼しくなるようだから楽しみ。

by naomemo | 2010-09-09 08:20


7月、8月と、猛暑が続き、早朝ランも楽じゃなかった。大気中にわ〜んと熱がこもっていて、空気は分厚く重く、スピードは出ないし、長く走ることもできなかった。この時期でも休日の日中に走っている人たちがいたけど、尊敬しちゃう。

いつまで続くんだろう、この猛暑。こんなんじゃあ、10月のハーフ・デビューに脚づくりが間に合わないかもなあと心配になっていたけれど、季節はゆっくり巡っているんだね。

たんに台風9号のおかげなのかも知れないけれど、今朝は涼しくて気持ちよかった。自然にスピードも上がった。久しぶりに、まだまだ走っていたいなあという気分になったけど、休日じゃないのでそうも行かない。7キロ半で終えた。それにしても、わずか2、3度下がっただけで、これほど違うものかと驚いちゃうね。

今朝は走り終えた後も疲れは残らなかった。そろそろこのブログに戻って来れるかな。

by naomemo | 2010-09-08 09:05




先週金曜日、オランダのKLM747便に大幅な遅れが発生したという。ビジネスで利用している乗客も多いだろうから、ぶーぶークレームが出るところだろうが、今回はどうやら違ったみたいだ。アムステルダム・シンフォニエッタの楽団員が乗り込んでいたからだ。機転を利かせて、機内に持ち込んでいる楽器を取り出して、突然モーツァルトを演奏し始めたんだって。思わぬハプニングに乗客も上機嫌だったに違いない。なかなか粋な計らいだよね。

それにしても、ちょうどいま司馬遼太郎さんの「オランダ紀行」を読んでいるところ。そんな時にこの手のニュースが飛び込んでくるなんて、不思議な出会いだ。

by naomemo | 2010-09-07 16:54

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宗教学者の視点というのも、なかなか刺激的なものだ。

この島田裕巳著「金融恐慌とユダヤ・キリスト教」はずいぶん前に読み終えたんだけど、ずっとバッグのサイドポケットに入れっぱなしにして、犬の耳のように角を折り畳んだページを時折パラパラと眺めていた。まだしばらくパラパラしているかも知れないけれど。

印象に残ったところは数々あるけれど、もっとも強く残っているのは、「市場原理主義」と「宗教原理主義」の根っこは同じ、というところだった。つまりは、「神の見えざる手」が世界の調和を図ってくれるというユダヤ・キリスト教的な信条が、果てのない「規制緩和」=「自由化」を生み出し、その結果、強欲な金融資本主義が生まれたという解釈。これ、けっこう説得力がありました。

もうひとつ言えば、「市場原理主義の破綻」と「金の復活」はコインの裏表に違いないと思っているので、その意味でも参考になった一冊でした。

by naomemo | 2010-09-01 08:26