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今晩は連れ合いと恵比寿ガーデンシネマでシドニー・ルメットの新作を観る。その前にパパスで、フレッシュトマト、バジリコのスパで腹ごしらえ。これが意外に旨かった。

さて、ルメットの「その土曜日、7時58分」(邦題)は、緊迫感のある現代的な作品だった。最近流行の過去と現在を往復する時間の使い方を少しひねってあるところも面白かった。 

父親と長男が背負う確執。光と影を互いに持つ兄と弟という宿命的な関係。この永遠のテーマを横糸に、悲劇的なストーリーが展開していく。その悲劇は、偶然の出来事から生み出されたものなのだろうが、必然として捉えられているようにも思えてくる。力作だと思う。が、正直、気が滅入ってしまった。ブラックなんてもんじゃなく、力作であるがため、余計、堪えた。911以降のアメリカ映画には、「救い」のようなものがまったくない暗澹たる結末が多くなったなあ。

ちなみに原題は、"BEFORE THE DEVIL KNOWS YOU'RE DEAD."アイルランドの慣用句から取られたものだという。"May you be in heaven half an hour before the devil knows you're dead."=お前が死んだことに悪魔が気づかぬうちに、なんとか天国に着けますように。けっこう日常的に使われる慣用句のようにも思えるが、映画を見終わった後では、あたかも「父親の贖罪」の言葉のように響いてくる。

脚本ケリー・マスターソン。監督シドニー・ルメット。ルメットは84歳だという。いやはや凄いエネルギーだね。役者も粒揃いだった。兄アンディ役をフィリップ・シーモア・ホフマン、弟ハンク役をイーサン・ホーク、アンディの妻ジーナ役をマリサ・トメイ、兄弟の父チャールズ役をアルバート・フィニー、母ナネット役をローズマリー・ハリス。



by naomemo | 2008-11-28 23:45

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まだ咳や咳払いは出るが、数日前から、声の通りが良くなってきたような感じがする。これも禁煙のおかげだろうな。それとも自分だけの思い込みか?

さて、先日、「魅惑の名画座」という名のwebサイトを知った。ここでいう名画座とは、おおむね昔でいう二番館のことだね。管理人みずりん、という方が運営しているようだ。

「名画座入門」「名画座紹介」「上映情報」「掲示板」「リンク」という構成になっている。膨大な情報が詰め込まれている訳ではないが、ひとつひとつの情報が丁寧に扱われていて好感が持てる。そして、なにより、「あー、しまったー、あれ見逃したなあ」てなことがよくある私のようなズボラな映画ファンにとっては、じつに便利な映画上映情報サイトでもあるのだ。東京近郊だけど、いつまでも続けてほしいと思う。

by naomemo | 2008-11-27 12:47 | シネマパラダイス

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いよいよ第一段階の目標、禁煙14日目である。この2日間ニコパッチ断ちにも無理なく成功したので、今日は映画を観に行くのだ。渋谷で「BOY A」を観るか、恵比寿で「その土曜日、7時58分」を観るか。うーむ、どっちにしようかと、渋谷ツタヤのプレイガイド前で悩みつつ並ぶという、このオバカな至福。順番が来て、売り場の女の子に迷うことなく「ボーイエー、いちまい」と伝える。その足で文化村近くの映画館シネ・アミューズへ向かう。

受付でチケットを渡し、番号札を貰う。開演まで1時間近くあるのだが、このシネ・アミューズ(ウエスト)の座席は129席しかなく、すぐに埋まってしまうのだ。ここに来るのはケンローチの「この自由な世界で」以来だが、正直なところ、お世辞にも環境の良い映画館とは言えない。天井は低いし、座席の勾配は緩いし、スクリーンも小さいし、まるで秘密フィルムの上映館とでもいった風情なのだ。それでも、この系列の映画館では、ぜひ見たいなという作品を上映してくれるから無視できないのだなあ。 

さて、「BOY−A」はやはり満席になった。映画2作目という英国の新人監督の作品であるにもかかわらず、中年夫婦、おばさん二人連れが意外に多いのが目に付く。そんなに話題になっているのか?なんてことを感じながら、長い長い予告編を見せられたあと、さあ、本編のはじまり、はじまり。

どこか刑務所内らしき部屋で、主人公とおぼしき少年と保護観察官(ケースワーカー)らしき人物が向かい合って会話しているシーン。どうやら少年は保釈されるところらしい。じつに繊細な表情を見せるシャイな少年。この新しく「ジャック」という名前を貰い、保釈され、仕事を紹介され、社会に出て行く元少年Aが、一体どんな犯罪を犯したというのだろうか…。どれくらいの期間収容されていたのだろうか…。時間はおだやかにゆっくりと経過していく。時折、過去へフラッシュバックしながら。ちょっと待てよ、ジャックだって?

ストーリー展開、現在と過去のシーンの切り替わり、なにげない映像処理。そして少年Aを演じるアンドリュー・ガーフィールドの繊細な表情、演技。いずれも素晴らしい。英国の映画って、どうしてこうも渋いんだろうねえ。

愛の不在、あるいは、愛の過剰と、ひとまずメモしておこう。監督ジョン・クローリー、脚本マーク・オロウのコンビには、これから注目だな。ちなみに、保護観察官はピーター・ミュランが演じている。

by naomemo | 2008-11-24 10:30 | シネマパラダイス


お昼に、近くの天婦羅屋に入った。ここ新宿御苑あたりでは、大盛り天丼で知られた店だ(名前は伏せておく)。

ノレンをくぐって、あれれ、と思った。若夫婦だけ?以前はオヤジさんらしき人が切り盛りしていたような記憶があるのだが…。棚の器もわずかで、ずいぶん淋しい感じ。なにがあったのかね、あまりに久しぶりなので皆目検討がつきません。

でも、あの大盛り天丼は健在でした。なにせ、ご飯の上にたっぷり天婦羅が乗っかって、そうだなあ、七輪の上でハマグリがパカッと口を開けたときのように蓋が45度ばかり開いた状態で出て来るんだよね。おー、すっげー、なのだ。そして、味もなかなかよろしいのだ。

以前なら、ひょえー、こんなに食べられへんがなー、って感じだったのだが、タバコをやめて食欲が暴発している今の私には、お茶の子さいさいなのであった。もう少し食べられるって感じ。恐るべし、禁煙効果。

ここでひとつ思い出した。数年前、薬害で肝臓をやられ、黄疸が出て緊急入院したことがある。その際、ビルルビン(肝臓がダメージを受けて出てくる酵素で黄疸症状のもととなるもの)がたっぷり出て、末梢神経がやられた。手の内側も、足の裏側も、きれいに一皮むけた。臭覚もやられた。味蕾のある舌の表面も焼け野原となり、味覚が完全に失われた。ショックだった。味覚外来の先生も、味覚がゼロになった患者を診るのは初めての経験だったようで、味覚がどこまで恢復するか、どれくらいの期間で恢復するか見当がつかないと言われ、目の前が真っ白になった。

味覚が戻るまでに半年ほどかかったが、それまでのあいだ、腹は減ってもイザ食物を口に運ぶと味がまったく感じられないため食欲がガクンと減退するという、じつに味気ない経験をした。大げさじゃなく、生きる意欲まで失いそうだった。味覚ってのは、食欲とじつに密接な関係を持っているんだなあと、そのとき初めて実感したのだった。いまはちょうどその反対。味覚が鋭敏になっているから食欲が暴発するのは当然のことなのかも知れない。

夜、U氏、M氏と四ッ谷三丁目で待ち合わせ、荒木町の「くろ田」にお邪魔した。ご夫婦二人で営んでいらっしゃる小料理屋である。「これがホントにホントの最後だよ」と出された四方竹の煮物、旨かったあ。

by naomemo | 2008-11-21 18:14


今日もパッチを貼らずに自宅を出る。通勤電車に乗って、いつものように新聞を四つ折りにして読んでいる。3つ目の駅から乗り込んできた男(サラリーマン風)が目の前に立った途端、ガツーンとタバコの臭いが鼻孔に侵入してきた。何食わぬ顔して(るつもり)、咄嗟に背を向け、臭いを避ける。ふ、ふ、ふ、タバコを遠ざけて9日目にして、臭覚が戻りつつあることを実感した瞬間である。 

昼、久しぶりに蕎麦屋でラーメンと小カレーを食う。むぅー、満腹感がやって来ない。9日目にして食欲が旺盛になって来たということか。明日から少し抑え目にするか、朝晩、最寄駅まで20分歩くか。

3時頃になっても、タバコが欲しいー、というほどの離脱症状は来ない。が、なんとなく気分がざわついてきたので、右上腕にパッチをペッタリ貼る。しばらくすると落ち着き始める。この分なら、来週から10グラムのパッチに切替えても大丈夫かもな。

昨晩から文春新書「私家版・ユダヤ文化論」(内田樹著)を読みはじめる。じつにややこしい文体だけど、第1章の次の記述には、なんだか納得だな。

「けれども、『ユダヤ人』というシニフィアンを発見したことによって、ヨーロッパはヨーロッパとして組織化されたのである。ヨーロッパがユダヤ人を生み出したのではなく、むしろユダヤ人というシニフィアンを得たことでヨーロッパは今のような世界になったのである。私はそういうふうに考えている。」

イエスはユダヤ人なのに(ん?違うか?)、キリスト教圏のヨーロッパ人たちは、なぜユダヤ人を虐げてきたのだろうか。ぼくにはどうしても分からなかったのだ。ひょっとして、この疑問に答えてくれる書物かも知れない、という期待を持ちつつ読んでいる。

by naomemo | 2008-11-19 17:53


今朝は、起き抜けにパッチを貼らず、自宅を出る。まだ早いかな、結果を早く求め過ぎるても良くないかな、と思いつつ、どこまでパッチなしで行けるかトライしてみるのだ。もうダメって思ったら、すぐパッチを貼ればいいから気楽なもんだ。

水とお茶を代わる代わる飲んだり、キャンディを含んだりして、気持ちを紛らわしつつ仕事。臭うはずのないタバコのニオイ。もちろんそんなはずはない。事務所内は数年前から禁煙になっていて、誰も吸っていないのだ。それなのに臭うのは、錯覚に違いない。離脱症状の一種なんだろうか。臭覚って、カラダの状態や気持ちに影響されるものなのか。

それにしても昼に喫茶店で飲んだ水、いやに薬品臭かったな。少し味覚が鋭敏になってきたのか。そうそう、臭いといえば、尿や便のニオイが少しアッサリ(?)してきたような…。錯覚かも知れないが。

夕方になって、アタマが真綿で締め付けられるような感触。明らかな離脱症状なので、無理して我慢せず、パッチを貼ることにした。今日のトライは、朝から15時半までが限界であったか。ま、ゆっくり最長不倒距離を伸ばしていけば良いのだな。

by naomemo | 2008-11-17 16:30


土曜日は朝9時半頃にジム入り。マシンをひと通り軽めにやった後、ピラティス、パワーヨガ、ステップでしっかり汗を流す。このメニューにして1年半だけど、いまだにキツイ。でも、終わった後は、すっきり気持ちいい。

ジムで集中してる時にはまったく感じないのだが、帰ってからしばらくして急に吸いたくなった。急いでパッチを貼って、離脱症状をやり過ごす。なんとなく咳が減って、呼吸も少し楽になってきたような気がする。食欲が旺盛になったという感じはないけどね。

日曜日は久しぶりにどこにも出かけず、なんとなく読書の気分にもなれず、TV画面の前で、ゴロゴロ、カウチ。朝食後から夜までパッチを貼って過ごす。ただ、寝床について眠ってから、タバコをぷかぷか吸っている夢を見る。睡眠中にふわふわ離脱症状が出てるってことなのかな。あまり気持ちいいもんじゃないね。

完全断煙、継続中。

by naomemo | 2008-11-16 23:00

禁煙3日目 ちと辛い


なんだか今日は、ちと辛い。離脱症状が出ているようだ。たばこを銜えている映像がアタマの中でチラチラする。3日目だからなのか?それともパッチを皮下脂肪の多い腹部に貼ったからニコチンの吸収が遅いということなのか?さて、どっちなんだろうね。ミネラルウォーターと伊右衛門茶を代わる代わる飲んで、気持ちを鎮める。

それにしても「英国たばこ白書」には勇気づけられるな。

禁煙20分後には血圧や脈拍が正常化し、手足の血の巡りが良くなるらしい。ほほー、そんなものなのか。8時間後には血液中の酸素濃度が正常化し、心臓発作をおす危険率が低下し始めるのだという。皮膚からニコチン吸収してても、これは当てはまるかな。

24時間後には、体内から一酸化炭素が除去され、肺の汚れが消えはじめるらしい。うーむ、たった1日でそこまで行くものなのか。そして48時間後には、体内のニコチン濃度がゼロになるらしい。2日でゼロか。しかしニコパッチを使ってるうちは、ゼロにはならんな、残念ながら。

72時間後には呼吸が楽になる。そして2、3週間後には、身体全体の血液の流れがスムーズになる。うーむ、そうか。まずは2週間が第一段階の目安ということだな。

そして3ヶ月から9ヶ月後には、肺の機能が5%から10%上昇し、咳や息苦しさ、喘息などが改善する。3ヶ月続ければ、テニスで走ってもゼーゼーしにくくなるってことだな、きっと。よし、3ヶ月を第二段階の目標に頑張ろうって気持ちになるな。

そして5年後には心臓発作を起こす危険率が喫煙者の半分に低下する。10年後には肺がんになる危険率が喫煙者の半分、心臓発作を起こす危険率が非喫煙者とほぼ同じになるという。マトモな身体になるのに、10年かかるのだなあ。あまり先のことは考えず、一日一日気楽にやり過ごすか。

by naomemo | 2008-11-13 14:52


目覚めて起き出してすぐパッチを貼った。昨日は右上腕部だったので、今日は左上腕部。パッチは、毎日同じ場所に貼るとカユミなどが出るらしいので、今日は別の部位にというわけだ。ちなみに、パッチは、体毛が少なく、シワが寄り難い部位なら、上半身のどこに貼ってもいいらしい。

せがむ猫たちにご飯をあげて、顔を洗い、ヒゲをそって、食事。ご飯の量はいつもより少し控えめに。いつもなら朝食の後タバコが欲しくなるのだが、その気は起きなかった。離脱症状なし。パッチからゆっくり染みだしているニコチンを身体が吸収しているためなのだろう。

食後に気管支喘息用の薬を服用。咳はまだ止っていないが、立続けに出る状態は治まっている。それが気管支拡張剤のせいなのか、禁煙のせいなのか今のところ不明。トイレに入り、右腰の後ろにホカロンを貼って、スーツを着て、マスクをして家を出る。女房に禁煙がんばってねと言われる。

相変わらず「咳」は出るが、お昼頃から「咳払い」は減ったような気がするな。タバコを吸っている時はいつも咳払いをしていたんだけど。ただいま18時少し前。事務所内が禁煙になっているせいもあるかも知れないが、タバコが欲しいという気持ちはまったく出なかったな、この時間まで。

帰宅した後も禁煙が続いた。自宅にも、事務所の机の引出しの中にも、タバコがあるのだが、吸いたいという気持ちにもならず、ストレスもないのはウソみたいだな。明日にでも残りのタバコを処分するか。

by naomemo | 2008-11-12 22:45

禁煙を始めるのだ


朝食の後、タバコを1本。咳が止らないのにダメだねえ。気管支喘息気味だねと掛り付けの医者に言われているのだ。放置しておくと喘息になってしまうらしい。猫を寝室に入れないようにとも言われている。来るなよと言っても勝手に入って来るのが猫ってものだ。仕方ないから、マスクを付けて眠るようにしている。

薬が無くなったので、今朝、医者に立ち寄って診察を受けながら話していたら、これだけ長引いているのは、ブタクサとかセイタカアワダチソウとかのアレルギーがあるかもね、と。念のためレントゲン撮っておきましょう、ということになった。どういう関係があるんだ?

診察室に戻ってフィルムを見ながら、どうやら肺がんの疑いはないようですね、ただやはり痰が絡んでいるようですね、だって。最近の医者は「がん」という言葉を平気で使うようになったなあと改めて感じる。その後、気管支拡張剤などいつもの薬を処方してもらいながら、この際だからとニコパッチのことを聞いてみた。1日7、8本のスモーカーには効くと思うよとの説明だった。薬局で市販の20ミリのタイプを即購入。ちと高いが仕方ない。

昼前に出社し、右上腕部に貼ってみた。錯覚かも知れないが、なんだか効いている気分。錯覚かも知れないが、それでもいいのだ。19時頃、友人から電話が入り、四ツ谷三丁目でアルコール付の食事。めずらしく仕事の相談だった。目の前でプカプカされて気持ちが揺らいだが、パッチを貼っての喫煙はニコチンの過剰摂取になるらしいので、ぐっと我慢したのだった。

しかし夜中に帰宅して、パッチを外して1本吸ってしまった。寝る前の1本が習慣になっていたのだから仕方ないよなあと自分を慰める。その後、風呂に入って就寝。そうだ、今日は11月11日。禁煙を始めるには、いい月いい日であったのだった。偶然だけどね。

by naomemo | 2008-11-11 21:30