国破れても山河は残る


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関西電力高浜原発3、4号機の再稼働に対して、福井地裁が待ったをかけた。大飯原発再稼働差し止め判決の際と同様、再稼働で人格権が侵害される危険があるという理由からである。素晴らしい判断と思う。

化石燃料というエネルギー資源を持たない日本が、原子力政策に前のめりになった過去の経緯は理解しているつもりである。

しかし、幸か不幸か日本は四つのプレートが集まる場所に位置するがゆえに、地震が多発する国である。そしてそれゆえに貴金属資源が豊富に採取された国でもあるのだが、残念ながら石油エネルギー資源に恵まれなかった。しかし石油エネルギー資源に恵まれなかったがゆえに、他民族にとって征服するだけの魅力がなかったとも云える。

そんな日本が唯一と云って良い資源を持っている。何かといえば、恵み豊かな自然である。山であり、川であり、海である。これほどの滋味を享受し続けていられる民族はあまりないのではないか。いまや世界を二分する大国、米国も中国も、早晩、深刻な水不足に襲われると予測されているが、幸い、日本は生きて行く上の必須要素である水にたいへん恵まれている。

使用済み燃料の行き場さえ決まっていない日本に、原発はいらない。国破れても山河は残る。山河が残れば民は生きて行ける。しかし原発で山河を失えば、人格権どころか、生存そのものが危ぶまれる。

画像出典:ブルームバーグ

by naomemo | 2015-04-15 11:09 | いまを読むノート