ドル買いとドル離れ


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中国主導で年内に設立される予定のアジアインフラ投資銀行。英国が手を挙げた途端に欧州勢が雪崩を打って参加を表明。米中が対峙する構図のなか、しかし背に腹は代えられず、実利を取ったというころなのだろうと見られている。

欧州勢は、いまの米国に強力に反対するだけの余力はないと見切っているのかも知れない。下世話な言い方をすれば、米国とももちろん付き合うよ、だけど中国とも付き合うよ、ということなのだろう。

米国と日本はいきなり孤立した感が否めないのだけれど、米国サイドの反応は表向き平静であるかのように見える。しかし、中国主導のアジアインフラ投資銀行創設が、米国主導の金融システムに一石を投じるものであることは明らかだけに、ここから先いろいろ紆余曲折があるような気がしないでもない。米国は、基軸通貨ドル体制を守るためなら、あらゆる手段を講じる可能性があると思われるからだ。

だからこそ欧州勢はスクラムを組むかのように参加を表明したのだろう。

ドル金利の引き上げを巡ってドルが買われる流れの一方で、静かに進むかに見えるドル離れの動き。この成行きからは、ちょっと目が離せない。


画像出典:ギズモード・ジャパン

by naomemo | 2015-04-09 11:38 | いまを読むノート