10年は保有するつもりで

c0112103_8323921.jpg


はじめての金読本、移植第11弾です。2010年03月07日に公開した原稿に手を入れたものです。金と付き合うための指針、第二弾です。

短期の利益を追うのか、資産の保全を考えるのか、金との付き合い方には大きな違いが生まれてきます。

あくまでも短期の利益を追いたいというのであれば、わざわざ金地金や金貨を売り買いする必要はありません。金先物=将来の金価格を売り買いすればよいことです。それなら投資資金の何倍もの取引ができますから、予想が当たれば儲けはドンと大きくなります。ただし予想が外れれば損失も一気にふくらみます。金先物は、ハイリスク・ハイリターンであることをしっかり認識しておくことが必要です。

この「はじめての金読本」はそういう立場には立っていません。金は、外見は派手でも役目は地味、という立場です。「万一に備えるための資産」と考えていますから、もし金と付き合うのであれば、少なくとも10年は保有するつもりで買うことを勧めます。

そうなれば日々の値動きに一喜一憂することもありません。10年保有を想定すれば長く寝かせて大丈夫な資金しか充てられないことにもなります。昨今、将来受給額が減少するであろう年金の足しにしたいという理由から、コツコツ金を買っている人が増えているようですが、それくらい控え目なペースが金には相応しいでしょう。

頻繁に売ったり買ったりを繰り返せば、手数料もかさみます。必要以上に譲渡税もかかります。税金のことは別の機会にお話ししますが、長期保有は税金面で優遇されるメリットもあります。

困ったことがない限り金は売らない。バブル化しないかぎり金は売らない。それが基本です。


イラスト:三井孝弘さん



by naomemo | 2015-04-03 08:33 | →はじめての金読本