緩やかな変化こそ


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先日ひさしぶりに脳科学者の茂木健一郎氏の姿をテレビで見た。番組でいつもの(写真の一部が緩やかに変化する)「アハ体験」を紹介していたのだが、出演者もテレビで見てる私も、どこが変化したのかほとんど分からなかった。

あとで種明かしとして、変化する前と変化した後を一度に見せられて、えっ!こんなに変化してるのに、どうして気づかないの、と、ガックリ。

我ながら情けないよねえ、観察力が弱いのかなあと思いつつも、生来の負けず嫌いゆえか、なぜ見つけられないのだろうと、あとになって気になってきた。

と、こんなことをメモしているうちに、ふと、ひらめいた。ひょっとしたら観察力の問題じゃないのかも知れないな、なんてね。

ふつう、人の認知力は、おおむね緩慢な変化には対応できるけど、素早い変化にはなかなか対応できない、と思われている。けれど、実際にはその反対で、人の認知力は、素早い変化には対応できるけれど、緩慢な変化には対応し難いという特性を持っているのではあるまいか。この冒頭で紹介した茂木健一郎氏の「アハ体験」が、なによりの証拠ではあるまいか。

そう思って見渡すと、たしかに認知できるのは素早く変化したものであることが多いような気がする。同時に、いま目の前で確実に進んでいるであろう変化も、それが緩慢であればあるほど気づかれていない可能性は高い。

しかも、おそらく緩慢な変化の方が、素早い変化よりも重大であったりするから、困ったものだ。緩慢に変化しているものはなにか。ゆっくり、じっくり、寄り道しながら、楽しみながら、見つめていきますか。

本日は、なんともまとまりのない話になりましたが、これにてお仕舞いです。


画像出典:
https://www.flickr.com/photos/alaind20sn/392968590/in/set-72157594540660171/


by naomemo | 2015-03-04 07:39 | いまを読むノート