身代金から見えること


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今回のイスラム国による日本人二人の身代金2億ドル要求について、中東の専門家の発言を追っていて見えて来たことをメモしておこうと思う。

まずひとつは、イスラーム国の政体を支えているのは旧イラク・フセイン政権下のテクノクラートであるらしいということ。米国ブッシュ政権がイスラーム国の生みの親でもあるという見方が、ここで再び確認されたことになる。

もうひとつは、原油安がイスラーム国の収入減につながり、結果、身代金ビジネスにドライブが掛かっているらしいということ。もしそうだとすれば、原油安が思わぬ結果をもたらしていることになる。

原油安について、マーケットでは今年後半には底打ちして持ち直すのではないかという見方があるが、ここに「イスラム国への制裁」というワードを持ち込むと、原油安は意外に長期化するのかも知れないという見方も浮かんで来る。

ロシアなど資源国の行方が気になるけれど、それはさておき資源を巡る戦争の質が変わりつつあるのかなという印象も受ける。すなわち原油を奪い合う戦争から、原油マーケットを使った戦争へ。これも米国のシェール革命の負の副産物なのかも知れない。

by naomemo | 2015-01-23 10:46 | いまを読むノート