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二年ぶりの桜見物

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いうまでもないことだけど、去年の春も桜は咲いた、に違いない。
「今年は桜が不調で残念ながら開花しなかった」
などというニュースを見聞きした覚えはないから、咲いた、はずだ。
去年の今頃の時期には、朝晩、通勤途上にある桜並木を見ていた、はずだ。
けれど、見ていたはずなのに、記憶のなかに去年の桜が存在しない。
桜の景色が記憶の中からすっぽり抜け落ちている。

311直後の緊張感から、桜見物どころではなかったのだろう。
去年の今頃に季節は、まだ余震が続いていたしね。
このブログも当然のごとく途絶え勝ちになっていたけれど、
いま過去ログを見てみたら、こんなことになっている。
3月12日「2011年3月11日、東日本大震災の夜、渋谷」
3月14日「2011年3月14日、午後13時、新宿」
3月16日「名古屋の兄貴への返信メール」
3月21日「1キロ10円の義援金」
3月24日「ミネラルウォーターがまた消えた」
4月12日「余震が続く」
4月19日「芽が出た」
4月21日「陣馬山を歩く」

4月下旬になって、ようやく吹っ切ろうという気分になって、
友人家族と一緒に陣馬山を歩いたんだろうなと、いまになって思う。

さて、記憶の話に戻るけれど、おそらく、美しいとか汚いとか、
面白いとかつまらないとか、嬉しいとか哀しいとか、
感情や感覚を伴わない体験は記憶に残りにくいということなんだね。

なんて理屈っぽい話はここまでにして、
先週の土曜日、千鳥ヶ淵まで桜見物にやってきた。
twitterとfacebookに写真を流したけれど、
ここに記録として再録しておこうと思う。
当日は花曇りで青空が覗けず、全体に暗いけれど。

千鳥ヶ淵は桜並木の下を行き交う人で大渋滞。
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インド大使館の二階でダンスの練習なのかな?
さくらフェスティバルが行なわれていたし。
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靖国神社の参道横では花見客の酒盛り。
でも当日はとても寒くて、温かい酒が欲しかっただろうな。
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「下乗」と書かれた大きな立て札がある。
ここで馬から降りなさい、あるいは馬車から降りなさい、と。
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本堂(?)の真っ正面から一枚。
このあと、お賽銭をなげて、一礼、二拍手、二礼(だったか)。
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だんだん空気が冷えてきたので、南門から半蔵門へ。
最後の一枚は、桜のなかの桜という感じで。
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おそまつ。あ、そうだ、最後にひとつ。
じつは地元のたまプラーザ駅周辺には桜並木があって、
この時期、朝に晩に、桜のトンネルの下を歩いているのだけれど、
それはそれとして、ここ数年、春の桜見物といえば、
目黒川をゆったり往復することにしていた。
でも、今年は思うところあって、千鳥ヶ淵にした。
で、気づいたのだけれど、目黒川の桜は色が濃い、
そして、千鳥ヶ淵の桜は色が浅い、ね。
花曇りだったことも、いくばくか影響しているかも知れないけれど、
おそらく目黒川の桜と千鳥ヶ淵の桜は品種が違うね。
おなじソメイヨシノなんだろけど、ちと違う気がする。
気がするだけで、なんの論拠もありませんし、
だからどうだと言われて、返す言葉もございませんが。

by naomemo | 2012-04-09 14:02