トルストイ最後の旅

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僕が抱いているトルストイという作家のイメージは、「生前から世界的な人気を誇った作家」「まるきり健全な精神を持った作家」、というものだ。それ以上でも、それ以下でもない。ただし急いで断っておきますが、「戦争と平和」にしろ、「アンナ・カレーニナ」にしろ、「復活」にしろ、彼の作品はこれまで一冊も読んだことがない。つまり、これまでほとんど興味がなかったのだ。だから、じつに当てにならないいい加減なイメージです。

でも、晩年、長年連れ添った妻ソフィアとの諍いに愛想が尽きて家出し、そのまま野垂れ死んだというエピソードを聞いて、俄然、興味が湧いてきた。それまで漠然と抱いていたイメージと強烈に食い違っている!面白いじゃないか。若い時ならいざ知らず、80歳を過ぎてから家出する男って、あるいはその妻って、どんなもんなのだろう?

何から読んでみようかなと思ってたところ、彼の晩年にスポットを当てた映画作品「終着駅ートルストイ最後の旅」が公開された。まさに僥倖。先日、さっそく観に行ってきました。

でも、正直に言うと、よく分からなかった。いや、この言い方は正確じゃないね。なにが描かれているか、よく分かりますよ。でも、いっこうに感動はやってこなかった。最後まで、気持ちが沸き立つことはなかった。ソフィア役のヘレン・ミレンもいいし、トルストイ役のクリストファー・プラマーもいい。だけど、いまいちだった。たぶん、脚本が独りよがりなんじゃないかと思った。満たされなかったので、そのうちに、なにか一冊、読んでみようと思う。

ま、でも、じつに横着で可愛いヘレン・ミレンを堪能できたから、それはそれで良かったけどね。役者は映画の身体なんだな。

さて、ようやく涼しくなってきたね。ランナーたちが待ちに待った季節の到来です。僕も、今朝走って、ちょうど100キロに到達。いまのところ今月は180キロのペース。もう少し延ばしたい気持ちがないわけじゃないけど、ま、欲張らず楽しもうと思う。



by naomemo | 2010-09-17 08:52