映画から落語の話まで

c0112103_8533197.jpg


花の名前に疎いのだけど、この花、ハナニラというらしい。今朝、野草辞典を見ていたら、ハナニラには白い花が多いようなのだが、これは薄紫で美しい。つい先日、連れ合いが多摩川で撮ったもの。

さて、一昨日、久しぶりに映画業界の友人とご飯を食べながら、くつろいだ時間を過ごした。やっぱり映画作品の話が中心になったんだけど、外からは伺い知れない業界事情もいろいろ聞けた。差し障りのないところでいえば、最近、洋画DVDがまったく売れなくなったんだとか。激減だという。その影響もあってツタヤの店舗展開も縮小傾向にあるという。景気が悪いってこともあるだろうし、BS、CS、ネット配信に押されてるってこともあるんだろうね。そういえば、我が家の最寄りのツタヤも、先月、撤退したのだった。

それで、ツタヤはいまTポイントカードに軸足を移しつつあるんだとか。最近あちこちで、Tポイントカードはお持ちですか?と訊ねられるシーンが増えてきて、なんだろうねえ、これは、と思っていたんだけど、そういう背景があったんだね。おぼろげながら、ようやく少し見えてきた感じ。経営母体のCCCは、ツタヤ事業に集中していた経営資源の分散を図ってるんだね。Tポイントカード事業の拡大にこれまで以上にチカラを入れようってことか。ま、ツタヤ事業そのものも店舗からネット配信へ軸足を移しつつあるのかも知れないけれど。

一方、洋画配給市場では、これからは地方の掘り起こしが一つのテーマになってきたという。これまでのようにDVDで稼げた時代は終わったので、これから映画は地方でヒットしないと、やりくり出来ないんだとか。そして、その地方のマーケットでは、とにかく分かりやすさが重要になると。これまでの都会のコアの映画ファンに伝えるようなコミュニケーションのやり方では通用しない。ここでは詳しくは書けないけれど、地方のマーケットを掘り起こす手法が磨かれれば、これは意外に都会に持ってきても通用することになるのかも知れない。分かりやすさ、伝わりやすさは、高齢化社会ではとくに重要になるのかも。ヒントはあちこちに転がってるもんだね。

そういえば、落語家の古今亭志ん朝は、弟子達に向かって、こんなニュアンスのことをよく言っていたという。「お客さんは、行きたがってるんだよ。だから行かせてやんなくちゃいけなんだよ。それをクサイとかダサイとか言ってやらないお前たちの方が、クサイんだよ」。うーん、深いわ、やっぱり。行きたいから寄席に足を運んでるんだよね、客は。ここ一番で、水戸黄門が印籠を出すみたいに、笑わせてくれたり、泣かせてくれたりしてほしいんだよね、客としては。分かりやすい決まり事なんてものも、けっこう大事なことなんだね。

ということで、これにて今日はお仕舞いです。では、よい週末を。このお休みは温かそうだし、桜もちらほら咲きそう。お彼岸なので、我が家も鶴見のお寺へお線香あげに行きます。

by naomemo | 2010-03-19 09:00 | ノン・カテゴリー