スレンダーから太めへ。ADELE"19"


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昨今の欧州では、スレンダーより太めがいいんだとか。へー、そーなのかーと思ったけど、深く考えることもなく、そのまま忘れるに任せていた。去年のことだ。

でも、昨日、「タバコをやめて4ヶ月。すごく体調がいいんだけど、4キロも太ってしまって、困ってる」という知り合いからのメールを読んでたら、この欧州の話が、ふっと蘇ってきた。

どうやら欧州では摂食障害撲滅キャンペーンってのが動いているらしい。これまでスレンダーを推奨してきた流れを変えることで、摂食障害の一因とみられる「痩せなくちゃ」というストレスを取り除いていこう、ということなんだろう。

スレンダーになりたいという願望から喫煙に走ってきた女性も多かったのかも知れない。そういう意味では喫煙習慣を断ち切ることで少しばかり太っても、気持ち的にはラクかもね。そう、その自然な姿がいいんだよ、って言ってあげることは大切なことだし。痩せてる人がいたり、太ってる人がいたりするからいいんで、みんな痩せてたり太ってたりしたら、気持ち悪いし。

ただ気になるのは、この摂食障害撲滅キャンペーンと喫煙撲滅キャンペーンが相互にリンクしている感じもある。すでに喫煙撲滅キャンペーンのあおりを喰って、ロンドンであちこちのパブが潰れてるとか、ウィーンで店仕舞いを余儀なくされる老舗のカフェがあるとも聞く。そうなると、これはもう魔女狩りに近い。喫煙か、禁煙か、それはお店単位で決めさせればいいよね。けっきょくのところ、どの店に入るかなんてことは、客が決めるわけだから。

自由化も行き過ぎると深刻な問題を起こすけれど、規制強化も行き過ぎると社会から生気が失われる。ギスギスして困るよね。でも、世界は規制緩和から規制強化へ動き始めたばかりだから、振り子がほどよい所に戻ってくるまで相当の時間がかかりそう。世の中、ほどほどってところには、なかなか収まらないね。

なんだか今日も長マクラになってしまったけど、今週の一枚。「スレンダーより太めがいい」というトレンドがあることを最初に知ったのは、ここに紹介するアデルを知った頃だったのだ。最初に彼女をブラウン管を通して見た時、たしかに太めだねえ、でも、可愛いじゃん、って思ったのだった。

彼女は、この19歳のデビュー盤で、一気にスターダムへ。とってもいい雰囲気を持ってる。好みのナチュラルなハスキー・ヴォイスでもあるし、なかなか心地よいアルバムです。

by naomemo | 2010-02-26 08:38 | 音楽から落語まで