話題の3D映画「アバター」を観る

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今年は「3Dテレビ元年」などと言われているそうな。ほんとかな、3Dって、まだテレビの段階じゃなく映画の段階じゃないの、なんて思っていたんだけど、すでに家電業界では3Dテレビの規格をめぐる熾烈な戦いが始まっているようだ。

こちらとしては最近のハリウッド映画には辟易してるし、この手の話にすぐに飛びつく方でもないんだけど、話題の3D作品「アバター」が空前のヒットになっているらしいので、やっぱ観ておくかと、一昨日マイカル港北まで出かけた。事前に、「物語の展開が速いし、3Dでは文字が見づらいから、吹き替え版がいいよ」と知人から聞いていたので、アドバイスに従って吹き替え版で観た。

こういうスペースものというか、アドベンチャーものでは、ド迫力だね。2Dの世界とは臨場感が違う。スクリーンの中に入り込んでいるような錯覚にとらわれる場面もあった。そういう意味では、いっぺん体感しておく価値あり、かな。ただ、お年寄りや心臓の弱い人にはちょっと刺激が強いので、避けた方がいいかも知れない。すぐ目の前まで武器が突き出てきたら、心臓が飛び出しちゃうかも。

肝心のストーリーは、映画館に足を運んで観ていただくのが一番なんだけど、でも、ちょっとだけ。時代設定は地球から緑が失われてしまった22世紀。場所はパンドラという地球から遠く離れた星。そこへ地球人がやってきて貴重な地下資源の確保を目論む。その目的のために先住民ナヴィを迫害することも、生命の森を破壊することも、まったく厭わない。つまり、これ、米国におけるインディアン迫害の歴史をベースにした物語なんである。そこに、いまも世界中で進む資源獲得競争と環境破壊が上手にミックス、じつによく計算された娯楽大作なんである。

でもね、キャメロン監督自身もインタビューで答えているらしいけど、宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」から多くをインスパイアーされていることは明白。「大きな影響を受けている」という言い方もできるし、「ここまで真似してもいいもんなの?」という言い方もできる。判断は一人一人がすればいいことだけど、僕は正直なところ後者の「?」の方である。

もうひとつ。「アバター」は中国でも公開されているけれど、いきなり上映館が縮小されたそうだ。政府当局が支援している映画「孔子」の上映館を増やすためとも、地下資源確保をめぐって先住民を迫害する地球人の姿が政府当局にダブルから、とも言われている。さて、どっちでしょう。



by naomemo | 2010-01-25 08:56 | シネマパラダイス