古今亭菊六、二席。

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先週末の金曜日の夜、久しぶりに築地まで出かけて、菊六の高座を堪能した。今回の演題は、「そば清」と「明烏」の二席。

「そば清」は、蕎麦の大食い名人の清兵衛さんと、それと知らずに何枚食べられるか賭けを挑む江戸の町人衆とのユーモラスな駆け引きを描いたお噺。清兵衛さん、最後は未体験ゾーンの50枚に挑戦することになるのだが、そのシュールなエンディングもさることながら、限界を越えて蕎麦を口の中に詰め込んでいく顔の表情も、じつに素晴らしかった。感動しました。

「明烏」は、大店の主人に頼まれて、町の遊び人連中が、超堅物の若旦那を遊郭吉原へ女郎買いに連れ出していくお噺。堅物をだましだまし連れて行くシーンも、手がつけられないほど駄々をこねた堅物の翌朝の豹変ぶりも、みごとだった。ほとんど志ん朝で聞いている気分だったな。

菊六は先月、「NHK新人演芸大賞」の落語部門で大賞を受賞したらしいが、さもありなん。聴くたびに、芸の広がりと深さが増している感じ。とくに今回の「そば清」では、新しい領域を開拓しつつあるなと実感しました。

by naomemo | 2009-11-23 09:16 | 音楽から落語まで