今週の一枚:フォーレのレクイエム

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しばらく前に、モーツァルトのレクエイムを紹介したばかりなので、ちょっと気が引けるんだけど、今回の「今週の一枚」はフォーレのレクイエムです。

いやなに、レクエイムが三度の飯より好きとかいうんじゃありませんよ。じつは昨晩、録りためてある映画でも一本と思い、怖ーい、怖ーいゾンビ映画ということで評判だったダニー・ボイル監督の「28日後…」を観ていたら、なんと、お終いの方で流れ始めたのがフォーレのレクイエムだったんですよ。

あとで久しぶりに手持ちのCDを聞き直してみて、やっぱりいいなあと思ったので、忘れないうちに「今週の一枚」の仲間に入れてあげようと。指揮ミッシェル・コルボ、演奏ベルン交響楽団、昔から名盤の誉れ高いアルバムです。

ちなみに、モーツァルトのレクエイムにもヴェルディのレクイエムにも、「怒りの日」ってものがある。なかなかに激しい場面があったりもするんだけど、フォーレのレクイエムに「怒りの日」はない。フォーレは、人生の最後に「怒り」はふさわしくないと考えていたらしいんですね。

そのおかげもあってか、とても静かな曲です。なんていうか、寒い冬の晩に、純白の雪が、しずかに降り積もっていくような、そんな感じの曲です。秋から冬の季節が似合う一枚でしょうか。

それにしても、レイジ(憤怒)・ウィルスが跋扈する映画に、憤怒がないレクイエムを使うなんて、監督が考えたのか、音楽担当が考えたのか知らないけれど、じつに粋な選択だね。拍手です。

by naomemo | 2009-10-30 07:53 | 音楽から落語まで