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米国でヘイト・クライム増加とか。


一昨日(6月21日)の朝日新聞朝刊に、気になる記事があったので忘れないうちにメモしておく。最近、米国でヘイト・クライム(憎悪犯罪)が増加しているという。とくに黒人やユダヤ人に対する犯罪が多発しているのだという。

こんどの金融危機や経済不況の元凶は、ユダヤ資本であるとする一部の狂信的な主張にミスリードされているところもあるようだ。さらに、オバマ大統領の背後にはユダヤ資本がいるという主張もあるという。たとえそれが事実にしても、ちょっと危険な匂いがしないでもない。

そういえば、2001年の911テロの際には、米国は、国を挙げてヘイト・クライムを犯している。国外ではアフガン空爆、イラク攻撃へと突き進み、国内ではアラブ系アメリカ人に対する犯罪が急増したとされる。あるいは意図されたものなのかも知れないが、集団ヒステリーの類いであることは間違いない。

そういえば、1950年代の米国では、マッカーシー旋風(赤狩り)なるものが吹き荒れた。共和党議員マッカーシーの煽動によって、共産主義者を追放しようという動きが、各役所へ、マスコミへ、ハリウッドへと波及したようだ。同時にユダヤ人追放も進んだようだ。

米国という国は、ときどき果てしなく逆上する。これ以上悪化しなければいいのだけれど。

by naomemo | 2009-06-22 21:30