野町和嘉の「聖地巡礼」

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先月初め、J-WAVEを聴いていたら、写真家の野町和嘉さんがゲストで登場していた。相手役のホストは、たしかレイチェル・チャンだったかな。その会話を聞いていて、なんだか無性に彼の写真が見たくなり、恵比寿の東京都写真美術館に足を運んだ。

もうひと月以上も前のことになるのだが、印象が強烈で、以来、美術館で買い求めた「聖地巡礼」をときおり眺めたりしながら、これまであれこれ余韻を楽しんでいたのだった。でも、結局のところ、うまく言葉にできない。

感じているのは人生は苦難に満ちているということ。ゆえに世界は救いを求める祈りに充ちているということ。そして、神は死んではいなかったということだ。いま世界中が金融経済危機で縮こまっているようだが、この「聖地巡礼」を見ていると、経済危機なんて、とんでもなく阿呆らしいことに思えてくる。

そしてもうひとつ。日本では神あるいは世間知を超えるものが死に絶えてしまっているように思えてくる。無神論の歴史など100年にも満たないし、人間の知性などたかが知れているというのに…。

by naomemo | 2009-05-04 21:26 | 音楽から落語まで