遅ればせながら「おくりびと」を観る

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港北マイカルまで出かけて、ようやく「おくりびと」にありついた。

奥の間で横たわる若い女性。どうやら遺体のようだ。納棺夫(おくりびと)らしき人物が二名、そしてその女性を見送るべく集まっている身内たち。やおら主人公の納棺夫(本木雅弘)が、遺体を浄める作業に入る。ところが、股間に思わぬものが…。納棺夫の上司(山崎努)と思しき人物が、身内と話し合うというシーン。これがタイトルバックの映像。

ここで場面が転換し、いったん過去へ戻る。主人公夫婦が、都会から故郷の山形へ移住することになる経緯が紹介される。主人公が所属する楽団が経営難で解散したことで、主人公はいとも簡単にチェロ演奏家の道を諦める。ウェブデザインの仕事をしている妻も、いとも簡単に夫の故郷について行く。このあたりの経緯の作り方には、少し無理があるのかなと感じる。

その後、納棺夫になる経緯、納棺夫としての初体験、妻との食い違い、幼馴染みの一言、失踪していた父親の死など、さまざまな変遷を経つつ、主人公が「死を弔う」仕事を通じて成長していく物語が展開する。仕事を通じて、己を見つめ、人生を見つめる真摯な姿。しかし、ユーモアもふんだんに盛られ、泣ける場面も用意されている。過去の経緯の場面を除いて、よく出来た映画だと思う。でも、湯灌のシーンはなかったね。地域や宗派によって違うのかな。

余談だが、本木君って、いつも背筋がビシッとして姿勢がいいなあと思っていたが、身体を鍛え抜いているからなんだねえ。



by naomemo | 2009-03-24 07:00 | シネマパラダイス